こんにちは。
記念日のお祝いに贅沢ディナーをしたいと思い、今回はシーフードフレンチの『Le Bernardin』へ食事に行きました!ニューヨーク生活も長くなり、いつ何があるか分かりませんので今回は奮発してミシュラン三ツ星店へ!
Le Bernardin
現時点でNYにある三ツ星レストランは4店舗のみ。今回行ったLe Bernardinはそのうちの一つです。料理の価格はそれなりにも関わらず、ディナーの予約は平日・週末を問わずほぼ満席。営業開始~10時pm前くらいの、いわばゴールデンタイムに食事をしたい方は”必ず”予約解放日時ぴったりに予約を取る事をオススメします。
予約に関しては、毎月1日7amに予約サイトResyにて翌1か月分の予約が解放されます。今回私達は7月初旬に行く予定だったので、6月1日7amの予約開始と同時にResy経由で予約を取りました。予約が確定した直後に再度予約枠を確認したところ、土曜日は全て21時以降の予約しか残っていなかったので、かなりの争奪戦であることが伺えます。行くと決めたら前広に予定を立て、予約は気合を入れて臨みましょう…!
当日、予約時間の少し前にお店から確認の電話がありました。その際に直接ドレスコードに関して尋ねてみましたが、男性は革靴マスト。ジャケットは”recommended but not required”との事です。当日は30度を超える真夏日でしたが、ジャケット着用されている方もいれば、未着用でシャツ姿の方もおられました。ドレスコード詳細はLe BernardinサイトのReservations>Hours&Informationをご参照ください。
アクセス
公共交通機関のどこからでも比較的アクセスしやすいミッドタウンに位置しています。
オフィスビルの一階にあり、目立ちすぎず分かりにくすぎず。右手の回転扉から入店します。
案内された席からの内観。写真奥が入口・受付となります。写真では空席が目立ちますが、17時予約の方々が食事を終えて離席された直後を狙って撮影したものです。予約した17時半時点で店内は既に満席でした。一流店にも関わらず満席具合に驚かされます。
メニュー
ディナーのメニューは、Chef’s Tasting Menu ($325 per person), Dinner (Prix Fixe $210 /4 Courses), Vegetarian Tasting ($250 per person)となります。
シーフードが有名なのでベジタリアンは選択肢から除外して、次来る事は無いだろうと思いChef’s Tasting Menuに決めかけましたが、そこまで食べられる自信が無かった為4コースのプリフィックスにすることに。
一通り注文を終えて視線を落とすとこの飾り皿。Bernardaudのものですよね??実物をまじまじと見たのは初めてでしたが、四方で光を反射していてウットリする美しさです。家庭では絶対に使えないので、この機会に存分に楽しみました(笑)
アミューズ。
左からリンゴジュレのオイスター、サーモンのタルタル、人参のスープ。スープにはロブスターが入っていて、初手からやはりシーフード尽くしです。どれも美味しく、後に続くコース料理がより楽しみになったラインナップ。
パンをサーブして回る方から頂きました。4種類ほどあって3つも貰ってしまった…。だって全部美味しそうだったから…。バゲット、ブリオッシュ、レーズンパン、どれも焼き立てホヤホヤ、バター無しで充分に美味しかったです。その後のコース料理も最高に美味しくて、「パンが美味しいお店はその後の料理も間違いない」という仮説が確信へと近づいた瞬間でした。
TUNA(Almost Row)
言わずもがなの一皿。Le Bernardinといったらよく見るこの薄くスライスされたマグロの前菜。どうしたらこんなカットが出来るのでしょうか。マグロは超しっとり、下のフォアグラのパイサはクサクで、食感の違いと塩味のバランスが最高に合う!!これを求める人が多いのも納得です。
HAMACHI(Almost Row)
刺身スタイルで、目の前で注がれるスープも和風出汁の旨味たっぷりでした。
SHELLFISH MEDLEY(Barely Touched)
今回の主役は間違いなくこの一皿!茶碗蒸しの上にロブスター、エビ、ウニが沢山のっています。その上からコンソメスープをひと回し。今までのコンソメスープの中で一番好きと言っても過言でないほど至極美味しい。
2品目なこともあってか、ロブスターやエビが生ではないが完全に火が入ってる訳でもない絶妙な火入れ具合で、個人的にその質感がとっても好きだった!!ウニのミルキーさと磯加減も良い~。
JAPAMESE MADAI(Barely Touched)
食べてないので分かりませんが、見た目では結構火入れされているように見えますね。
RED SNAPPER(Lightly Cooked)
やはり火入れ加減が絶妙です。自分で調理したらパサつきそうな魚ですが、これは完全にしっとり。ホワイトとグリーンのアスパラガスも美味しい。ソースはフレンチでよくある感じのもので、一皿前のがあまりにも好きすぎた故この一皿に関しては正直印象が薄いです(前が良すぎです!)。
DOVER SOLE(Lightly Cooked)
プラス料金でこちらを頼みました。私は食べていませんので詳しいことは分かりませんが、ギリシャ料理のお店で出てくるものに比べるとお上品なサイズ感です。上にのったガーリックスライスに見えるものはアーモンドだそうです。
PERUVIAN DARK CHOCOLATE
デザートはチョコにしました。これは高級店で出てくる上質なフォンダンショコラ…!表面はザクザク食感なのに、スプーンを入れるとトロッとした濃厚なチョコレートが!めちゃくちゃ美味しい!ここまで魚のみだったので、濃厚なチョコのガッツリ感が〆に最高なデザートです。
ICE CREAM
4種のアイスとビスケット。
アニバーサリーとだけ伝えていたので、コースのデザートに加えてカップケーキもお出しいただきました。
最後に
今回シーフードに特化したフレンチレストランに食事に行きました!海産物を食べ慣れている日本人にとっても、シーフードや食材の組み合わせ、火入れ加減など、新しい発見や驚きのあるお店だなと思いました。
先述した通り、恐らく食器はBernardaudが沢山使用されていています。絵柄もなく際立って何かを主張するでもないのに輝きを放ってしまう美しさ。惚れ惚れするテーブルセットでした。店内は天井や梁、壁には木材が使用されていて落ち着きのある内装です。料理も和風出汁のスープや茶碗蒸しが出てくるのを見ると、和食へのリスペクトが感じられますね。コース料理は言わずもがな、アミューズやパン等も全て美味しかったです。
サービスに関しては終始淡々としていて無機質な印象を受けました。会話を楽しみたいお客さんとはフレンドリーに接客しているようでしたが、そうでなければサービスの印象は弱いです。以下個人の感想ですが、インフレに正比例してコースの価格も上昇しており、ベースの金額が高くなればチップの金額もそれ相応となります。20年弱に渡ってミシュランを獲得しているとあれば、料理のみならずサービスに関してもそれなりを期待してしまうものです。チップ文化が当たり前の人であれば「そんなものだ」と割り切れるかもしれませんが、チップの概念を持たずに育った人間としては、その期待値と実際のサービスとのギャップを少々感じてしまったというのが本音です。それを難なくカバーするほど料理が美味しかったので、機会があればまた来たいですし「もう2度と来ない」とは全く思いませんが、サービスが良ければ尚良しと思った次第です。同じような価格帯であれば『Daniel』のサービスの方が素晴らしかったように思います。お店の雰囲気やコース内容が異なるので、比較対象となりえるのかは分かりませんが。
料理はどれも絶品なので、記念日や大切な日に行ってみてください。ごちそうさまでした~!
Le Bernardin
住所:155 W 51ST ST, NEW YORK, NY 10019
営業時間:
Lunch: Monday – Friday 12:00PM – 2:30PM
Dinner: Monday – Thursday 5:00pm – 10:30pm
Friday – Saturday 5:00pm – 11:00pm
Le Bernardin is closed on Sundays.
URL:Le Bernardin by Eric Ripert | Home (le-bernardin.com)
電話番号:(212) 554-1515